#05 研究開発 川上穣

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研究開発部
シニアリサーチャー
「責任と自由な裁量を持って研究に集中できるので、研究者として働きがいがあります」
そう語るのは、大学で約30年間バイオの研究に携わり、前職の健康器具メーカーでは研究所の所長を務めていた川上穣。SheepMedicalは経営陣が研究開発への理解が深いため、研究に打ち込みやすいといいます。
現在は東京大学と共同で社会連携講座における共同研究を進めながら、新しい事業の種となるような研究にも力を注いでいます。
今回は川上に、SheepMedicalで働く魅力とこれから実現したいことを聞きました。
 
目次

研究開発に投資を惜しまない経営陣に惹かれて入社を決意

──SheepMedicalに入社するまでの経緯を教えてください。
大学院修了後はハーバード大学の医学部でポスドク、スウェーデンのヨーテボリ大学では上級研究員、帰国後は熊本大学で助教を務め、約30年にわたりバイオの研究に励んでいました。
その後、健康器具メーカーに6年間在籍し、研究開発の仕事に就きました。研究所の所長として、研究を軌道に乗せつつあったのです。
ところが年齢を重ねてくると、会社側から「研究職の第一線ではなく、相談役のポジションを任せたい」と打診をされました。
これからも研究者として働き続けたかった私は、前職を離れることを決意。研究に集中できる会社を探していた時にSheepMedicalに出会ったのです。
──どうして研究がしやすいと感じたのでしょうか?
代表の松本が医師ということもあり、研究への理解が深いんですよね。松本は興味の幅が広くチャレンジ精神旺盛です。そのため様々な研究に携われるのも面白いと思いました。
また事業を支える経営陣も、研究開発への投資を惜しみません。このように研究開発を肯定的に捉える人が社内に多いことは、研究者にとってありがたい環境だといえるでしょう。

研究に邁進し、新しいビジネスのきっかけを作る

──入社から現在に至るまでの業務内容を教えてください。
東京大学の古村先生と共同で進めている社会連携講座「組織幹細胞・生命歯科学講座」の開設準備が最初のミッションでした。研究室立ち上げのため、入社してからの3ヶ月間はその仕事を進めていましたね。
研究室には設備等の設置はもちろん、研究しやすい動線設計が不可欠です。
このような話をすると「研究者がそんなことまでするのか」と思う方もいるかもしれません。しかし研究室を一から立ちあげるには、基礎研究者としての知識が必要です。私は前職でも研究室を立ち上げたことがあったため、その経験を買われてプロジェクトを任されたのだと思います。
現在は一通りの作業が終了しており、完成の目処が立ってきました。残りの機材搬入などが終われば、東大との共同研究を本格的に進めていく予定です。
──共同研究以外の研究もしているのでしょうか?
はい、東大との共同研究とは別に、新しい事業の種となるような研究を進めています。とはいえ、今は自前の研究室がないので、今後立ち上げる予定です。
──研究室がなくても研究ができるんですね。研究装置などはどうしているのですか?
東京大学とは別の大学との共同研究などで用いる研究用の装置や、新しいラボで用いる研究用の装置を、秋葉原などで購入した部品や材料から加工や組み立てを行い、自作しています。
私の研究分野は特殊な領域で研究者人口も少なく、出来合いの装置を製造している会社がほとんどないのです。そのためこうした製作も自分で取り組む必要があります。

意思決定スピードが速いのに、大企業のような安定感も兼ね備えている

──SheepMedicalで働く魅力を教えてください。
大きく2つありまして、1つはスタートアップならではのスピード感です。
一般的な企業であれば、大きな投資をする際に稟議書を出して役職者の承認を得なければいけません。役職者の理解を得るのはなかなか難しく、得られても限定的な場合が多いです。ところが、SheepMedicalにはそのようなプロセスがなく、必要な設備であれば即決導入してもらえます。
代表や経営陣が研究に理解を示してくれるという魅力ですね。
2つめの魅力は、収益性の高い本業があるので経営が安定している点です。
資金が足りなくて、必要な設備に投資できないということが起こりにくいと言えます。もちろん決裁者に必要性を合理的に説明する必要はありますが、きちんと納得してもらえれば投資をしていただける可能性は高いです。
一方、予算を気にせず研究できるからといって無駄遣いはできません。成果を出すことも求められますが、ほどよい自由と責任を感じながら仕事ができるのは刺激的ですね。
──川上さんは大学での研究生活が長かったと思います。企業の研究者に転身してから変わったことはありますか?
民間企業では最終的にビジネスに繋がる研究を要求されるのが、最大の違いだと思います。例えば、他社に技術を真似されないよう特許を取得したり、ビジネスの種になるような論文を書いたりすることです。
そのため企業で働く以上は、研究者としてスタンスを変えなければいけません。幸いにも、私は前職で知財について学ぶ機会がありました。30回以上セミナーに出席し勉強していくうちに、特許の有用性やビジネス視点での研究に面白さを感じたのです。
組織に貢献することは会社員として当たり前ですが、研究者にもその姿勢は必要ですね。また新しいビジネスを作り出すためにも、常に情報のキャッチアップを続けています。

幅広い研究で健康にアプローチしていきたい

──研究者として、今後どのような分野にチャレンジしていきたいですか?
まずはSheepMedicalの事業に有用な研究を進めていきます。詳細はまだお伝えできないのですが、バイオのトレンドでもある「幹細胞」や「再生医療」の分野に加え、これまでにない新しい医療技術の確立を目指し、ビジネスに絡めながら研究していきます。
同時に、歯科口腔分野に限らず健康にアプローチする研究もしていきたいです。代表からも「面白くてビジネスになるなら、積極的に取り組んで欲しい」といわれています。
また新しいメンバーも迎え入れながら研究開発組織を作り、幅広い分野の研究に挑戦していきたいですね。
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