#15 ≪対談≫ 有馬啓晃×箕浦忠亮

Tags
システム開発本部
開発PM
対談
「100年楽しく生きる」を実現するため、世界でもトップクラスの健康長寿国である日本から、未病領域の課題解決に挑戦する当社。
そんな当社が創業時から力を入れているのが、マウスピース型歯列矯正装置「クリアアライナー」(以下、アライナー)の製造・販売事業です。歯並びは、消化器の入り口である口腔内環境の維持・改善に重要な要素であり、健康から切り離せません。
アライナーの製造・販売事業は創業当時から成長を続け、2022年8月現在、世界9カ国に事業を展開しています。
今回インタビューしたのは、アライナーの製造・販売事業の急速な海外展開を支えるシステムの開発プロジェクトマネージャーである有馬啓晃(写真左)と箕浦忠亮(写真右)。
グローバルプロジェクトならではの苦悩ややりがいについて聞きました。
 
――はじめに具体的な業務内容について教えてください。
有馬:はい。まず海外事業のプロジェクト体制としては、SheepMedicalのシステム開発部メンバーは僕たち2名と部長1名の3名に、パートナー企業様のエンジニア4名が入ってくれていて、合計7名体制になっています。
あと、各国との連携強化のため、海外事業本部側にも責任者を立ててもらっています。
複数の国に展開をしていくとそれぞれの国で、製品の売り方だったり、やりたいことだったりが異なってきます。そんな中で、各国のメンバーと直接コミュニケーションを取っていくと、それぞれの言うことが違うので、やりたいことが溢れてしまって、結局何から手をつけて良いのかよく分からなくなってしまうんですよね。
なので、海外事業本部の責任者がそれぞれの国の情報を集約し、企画や開発するべきものを検討・管理するような体制を取っています。
プロジェクトとしては、いまは各国の業務改善に注力しています。
先ほども話しましたが、複数の国に展開していると、国によってやりたい事ややり方の違いが出ます。そのため、それぞれの国で業務が属人化してしまって、その業務を知っている人に毎回聞かなければいけないという状況になってしまっているので、その改善に取り組んでいます。
 
箕浦:たとえば直近では、経理まわりの業務改善をやりました。
受発注データをもとに、歯科技工所 から各国の営業担当者に請求書を送るという作業を、手作業で行っていたことで、業務負荷が非常に高く、ミスも多く発生していました。そこで、受発注システムを改修し、業務負荷を軽減させることに成功しました。同時にミスも減らせることができました。
こういった、各国の業務改善を、海外事業本部とともに進めています。
 
有馬:そうですね。いま挙げてもらったようなことは、経理まわりだけではなく、いろんなところに言えることですよね。
なので、海外事業本部のメンバーと一緒に、いまどんな業務が属人化してしまっているのか、どこに業務負荷が掛かってしまっているのか、これはシステムを改修すれば改善できそうだね、自動化できそうだねという洗い出しをして、じゃあそれはどうやったらできるのかという実現手段まで考えます。そうして挙がった内容を全体会議で共有して、重要度や優先順位を付けています。
 
箕浦:問題の収集や取りまとめの話をすると、たとえば海外の歯科技工所の場合、要望や課題を取りまとめてくれている担当の方がいて、その方が全体会議に課題を提起してくれています。それを、海外事業本部の責任者が優先度を決めてくれたりもしています。
 
有馬:基本的に、僕たちだけで意思決定をすることはほとんどなくて、海外事業本部側の責任者が全体から要望や意見を集めた上で、合意のもとで意思決定されます。その結果、システム開発が必要な課題の優先度が決まり、僕らはそれを順に手を付けていくという流れになります。
ただ、この流れであっても、言われるがままに進めるということではなくて、システム開発の観点での意見や提案は大切にしています。
 
箕浦:システム開発の観点と海外事業側の観点、どちらも大切なので、フラットな思考が求められていると思いますね。
 
有馬:それぞれの国の属人化されたやり方をそのままシステム化してしまうと、整合性に欠け、余計に複雑なシステムになってしまうこともあるので、まずは「何が目的なのか」「なぜそのプロセスの業務になっているのか」というような、現状のヒアリングをしっかり行って、理解したうえで、最善の方法や最短のルートを提案するというのは、システム開発部の一つの重要な役目だと思っています。
 
――大変なことや課題に感じることはどんなことでしょうか?
箕浦:やっぱり、コミュニケーションの大切さは痛感しています。
先ほど、有馬さんが言ったような、現状のヒアリングはディレクションをするうえでとても重要になりますし、普段からコミュニケーションが取れていないと、そもそもこの件は誰に聞いたらいいのかわからないなんてことで、余計な時間や労力が掛かってしまうことにもなります。
 
有馬:そうですね。あと、いま箕浦さんが言った問題の管理や把握という点での重要性だけでなく、提供したシステムを各国のメンバーがうまく理解してくれないことがあるんですが、そこにもコミュニケーションの重要性が表れていると感じます。
もちろん単純に英語を介するといった言語的な伝わりづらさもありますが、いわゆる国ごとの商習慣の違いからくる認識のずれのようなものがあって、日本人の僕たちからしたら当たり前のようなことが、他の国では全然知らないよみたいなことも多々ありますし、僕らが良かれと思ってやったことが余計なことだったりすることもあります。
こういった認識のずれをしっかり理解して解消するためにも、コミュニケーションは大切だと感じます。
 
箕浦:海外からメールで問い合わせがあった際も、問い合わせの内容には表面的な要望や質問しか書かれていないことが多いです。
その背景や目的を確認しないと、根本的な問題を捉えられなかったり適切な回答ができなかったりするので、メールであってもコミュニケーションには重きを置いています。
 
有馬:大変ではあるものの、キャリアを積むうえではとても良い環境だと思っています。
国によって商習慣や認識のずれがあると言ったように、僕たちは僕たちで日本型のやり方を持っているんですよね。いわゆる固定観念ですよね。
そういった日本の固定観念にとらわれず、常にグローバル視点を持って多角的に考えることが求められるので、視野が広がりますし、日々新しい気付きがあります。
この考え方は、ディレクションの仕事に限らず、いまの世の中の流れにも合っていると思うので、良い環境だなと感じます。
 
箕浦:そうですね。SheepMedicalのバリューにあるDIVERSE THOUGHTに通ずる考えだと思います。
 
有馬:海外メンバーと働くうえで、DIVERSE THOUGHTは切り離せないですね。
 
――先ほど問い合わせの話がありましたが、問い合わせへの対応などは具体的にどのように行っているのでしょうか?
有馬:コミュニケーションは、基本的にビジネスチャットツールやWeb会議システムを使って行っています。
何か問題が起きているという場合には、僕や他のメンバーもそうですが、エンジニアのバックグラウンドを持っているので、直接データベースにアクセスしてチェックをしたり、社内の他のエンジニアの力を借りたりして、技術的な問題解決を行っています。
 
箕浦:なので、そこは海外のディレクションだからと言って特別なことはないですよね。一般的なディレクションと変わらないと思います。
 
――コミュニケーションは英語で行われているとのことですが、おふたりはSheepMedical以外で海外プロジェクトのマネジメントを経験されていたのでしょうか?
有馬:僕は、海外の開発チームを率いたディレクション経験はありましたが、海外の利用者向けのサービス開発ははじめてでした。
 
箕浦:僕は国内のプロジェクトのディレクションしか経験はありませんでしたし、有馬さんのように開発チームのメンバーが海外にいるといった経験もありませんでした。
 
――海外プロジェクトのマネジメントにチャレンジしたいという想いはお持ちだったのですか?
有馬:僕は、英語はずっと勉強していましたし、海外に住んでいた経験もあるので、興味はずっと持っていました。
 
箕浦:僕は、前職の時に、当時同じプロジェクトを進めていたプロジェクトマネージャーが、急遽グループ内のグローバルプロジェクトに参画することになったことで、はじめてグローバルプロジェクトを間近で見る機会がありました。その時に漠然とですが、面白そうだなという想いを持ちました。
また、妻が外資系企業で英語を使って仕事をしているので、そばで見ていて、英語が使えることが単純に羨ましいなとか、英語ができると仕事の幅が広がるんだろうなというのは、日ごろから感じていたこともあって、SheepMedicalの求人を見つけたときはチャレンジしたい!と思いました。
ここまでの流れでお察しの通り、僕は英語が話せない状態でSheepMedicalに入社しました。というのも、僕が応募したときの求人では英語は必須スキルではなかったんです。今は必須スキルになっているはずなので、ラッキーでしたね。(笑)
 
――そうなんですね。でもその分英語での苦労も多いんじゃないですか?
箕浦:そうですね。いまも絶賛勉強中です。
チャットでのやり取りなどは対応できるものの、スピーキングはまだ心もとないので、たとえば、“これは文章ではなかなか上手く伝わらないからちょっと言葉で話したいな”という時にパッと話ができず、もどかしさを感じることはあります。
あとは、会議中の発言も十分にはできないので、まだまだ勉強が必要だなと感じています。
 
有馬:でも、以前に比べて会議中に発言すること増えましたよね!
 
箕浦:そうですね。有馬さんや海外プロジェクトに携わる他の事業部のメンバーからも「英語で発言すれば良いじゃん!」と背中押してもらっているので。
 
有馬:SheepMedicalは、英語での仕事にチャレンジするには、良い環境だなと思います。
いま一緒に仕事しているメンバーも、たとえ発音や言い回しなどに自信がなくても、しっかりそれを聞き取ろうとしてくれるメンバーしかいないですし、そもそも海外子会社もアジア圏が多く、母国語が英語ではない国がほとんどなので、そういう意味ではみんな同じですしね。
 
箕浦:はい。海外プロジェクトに携わらせてもらえることは、プロジェクトマネージャーのキャリアという観点でみても、すごく恵まれた環境だと感じています。
 
有馬:チーム内で英語のレビューやフィードバックをすることもありますし、チーム以外の方でも英語のチェックをしてくれる人は沢山いますしね。
あと、いまは、パワーポイントで作ったドキュメントをアップロードしたら英語に変換してくれるツールなど便利なツールが増えているので、そういったツールを活用して英語のハードルを下げる取り組みも積極的に行っています。
 
――働き方についても教えてください。
有馬:いまは 基本的リモートで稼働していて、集まりたい時に集まっています。定期的に絶対出社しないといけないっていう日などはないので、集まるときもチーム内でこれは集まって話した方が効率良いよねとなった時などに集まっているイメージですね。
 
――箕浦さんはお子さんがいらっしゃいますよね?家庭と仕事の両立はいかがですか?
箕浦:僕の場合、共働きで子育てをしていますが、日々の送り迎えは僕が担当していますし、うまく両立できていると思います。今日は久々の出社でしたが、このあと17時にオフィスを出て、お迎えに行く予定です。フレックスタイム制で時間の融通が効くので、ありがたいです。
 
――普段の業務上のコミュニケーション以外にも、メンバーとの交流の場はあるのでしょうか?
有馬:システム開発部でのリモート飲み会などはやりますよ。あと、今まさにやりはじめた事ですが、従業員のパフォーマンス向上のために全社的に取り入れている適性検査クラウドの結果を活用して、タイプが似ている人同士や真逆の人同士でリモートランチをしてみるという取り組みもしています。
 
箕浦: 本来であれば、海外子会社にも行ってみたいのですが、コロナ禍ということもあって、中々現地に行くこともできず残念です。
――最後にここまで読んでいただいた方へメッセージをお願いします!
箕浦:まだまだ立ち上がったばかりのプロジェクトが多いので、ディレクションにおいても考えることが沢山あります。なので、プロジェクトマネージャーとして、沢山考えてプロジェクトを前に進めていくという力をつけるのにはぴったりな環境だと思います。
また、繰り返しになりますが、グローバルな目線が磨かれることも、面白みをとても感じる部分だと思います。
 
有馬:SheepMedicalは、自社で国内外に歯科技工所を持っており自ら歯科技工物を製造できること、アジアやアメリカに海外子会社を持っていること、その上で歯科矯正サービスというリアル(オフライン)なビジネスを展開しています。
それだけでなく、近年注目されているヘルスケア領域のパーソナライズ化といった事業を手掛けています。そういった環境で自社開発のディレクションに携われるのは、SheepMedicalならではの魅力だと感じます。
個人的にリアルのビジネスというところは一つのポイントに感じています。リアルのビジネスだと、開発に携わったもののアウトプットが目に見えて感じられるというか、ビジネスに対して変化を与えられたことなどの実感が湧きやすいです。
そういった点も、SheepMedicalでディレクションをするやりがいだと思います。
また、一緒に働く海外事業本部のメンバーは、グローバルな大規模ビジネスの経験が豊富ということもあって、ビジネスの進め方がとてもダイナミックでどんどん意思決定をしていくんですよね。複数の国と仕事を進めるのは地道な業務でもあるのですが、そういった一流のビジネスパーソンと一緒に事業をつくり上げていけるのは、とてもエキサイティングです。
 
==============================================
SheepMedicalでは新しい仲間を募集しています。少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ下記よりエントリーください。
テックブログもぜひご覧ください!